セラミドとは?本当に効果があるの?

私は「はり師」「きゅう師」「柔道整復師」3つの国家資格を取得している整体師で、美容鍼の施術を行っています。

国家資格免許証鍼灸師柔道整復師

セラミドって美容関連でよく耳にする成分ですが、どんなモノなのか?どんな効果があるのか?

なんとなく美容に良さそうなイメージがありますが、実際はどうなの?

と気になっている人が多いと思いますので、セラミドの最新の研究結果についてまとめました。

セラミドとは?

参考文献:「食事性グルコシルセラミドによる皮膚バリア機能の改善と大腸炎の緩和・抑制」

https://m-repo.lib.meiji.ac.jp/dspace/bitstream/10291/17936/1/nogakubuhokoku_65_4_83.pdf

下記の文章は上記文献を引用して記述しています。

セラミドは細胞膜にある脂質

セラミドは細胞膜に高い濃度で存在し、細胞膜においてセラミドは脂質のひとつで、脂質二重層を構成する主要な脂質です。

セラミドは表皮の角質層にある

セラミドは、表皮の角質層を形成する細胞間脂質の50%近くを占めています。

セラミドは表皮の角質層にある

水分の蒸発を防ぐ効果があり、保湿柔軟性を維持し、細胞同士をつないで整列させる働きがあるとされています。

セラミド 皮膚バリア効果

セラミドの皮膚バリア効果

セラミドは人の皮膚の最外層である角質層の細胞間脂質の主成分で、多層状構造膜(ラメラ)を形成し、人間にとって不可欠な水分蒸散バリアとして重要な役割を果たし、皮膚の保湿作用を担っています。

人の表皮角質層の多層状構造膜(ラメラ)の50%はセラミドから成り、セラミド含有量は加齢に伴い徐々に低下します。

従って、皮膚の若さと、健康を保つためにセラミドは重要な因子の一つといえます。

セラミドの皮膚への作用については、独立行政法人 国立健康・栄養研究所の見解として「俗に“保湿効果がある”、“肌のキメを整える”といわれているが、経口摂取によるヒトでの有効性・安全性については信頼できるデータは見当たらない」としています。

しかし、最新の研究結果からセラミドの効果が分かってきています。

セラミドの実験結果

セラミドの実験結果

人体においては、セラミドの合成障害によりアトピー性皮膚炎などを生じうる。

セラミド実験結果まとめ

肌の水分蒸散量を低下させる効果

→ 肌バリアが強化されて水分を逃さなくなった
→ 肌の水分蒸発量を減らすと乾燥しにくくなる

肌の潤い改善効果

→ 「肌の潤い」や「かゆみ」の改善効果が観察された
→ 角質水分量が増加した

肌のかさつき改善効果

→ セラミド含有ドリンクを飲むことで「肌のかさつき」「肌のすべすべ感」
「肌のキメの状態」「肌のつや」「肌のハリの状態」「洗顔後のツッパリ感」が改善されたとアンケート結果

かゆみ減少効果

→ 肌からの水分蒸発量が減りかゆみが減少した

肌質改善効果

→ 皮膚の乾燥を自覚している人が「肌のくすみが気になる」「シミが気になる」「顔が脂っぽくべたつく」「肌がカサカサざらつく」「ハリがない」「肌荒れが気になる」「眼の下がむくむ」「髪の毛が細くなった」「爪にツヤがなく割れる」など肌症状スコアの有意な改善がみられた
→ 肌の弾力性も改善した
→ 肌のキメが整った状態に改善した

肌バリア改善効果

→ アトピー性皮膚炎の人は肌の水分蒸発量が多く乾燥しやすいが、セラミドの摂取により水分蒸発量が減少した
→ 肌バリアが強化された

皮膚バリアの最重要成分がセラミド

→ 皮膚バリアの異常はアトピー性皮膚炎や魚鱗癬などの皮膚疾患を引き起こす

抗炎症効果

→ 腸炎の症状が緩和された
→ 炎症部の肥厚化が有為に軽減し,炎症部位への白血球の浸潤も軽減した
→ 他のアレルギー疾患の緩和にも効果がある
→ 皮膚病の予防や治療に役立つ

セラミドの副作用

→ 重篤な有害事象や副作用は報告されていない。

セラミドには皮膚バリアを改善&強化する効果があり、肌質を改善する効果があります。

現在、すでに肌の疾患がある人にも肌バリア機能を改善することで水分蒸発量を減らすことで乾燥から守り、肌の状態が良くなるという実験結果がでています。

ここから先は、実験でどれぐらいのセラミドを摂取したのか、どれぐらいの期間摂取したのかなど実験内容について詳細なデータを記載しています。

セラミドに研究結果なので専門用語などが使用されておりましたが、できるだけ分かりやすいような言葉に変えて記載しました。

セラミドの研究結果

セラミド 肌の水分蒸散量を低下させる効果

健常人に対して、1日あたり1.8mgのこんにゃく由来グルコシルセラミドを4週~12週間継続摂取することで、全身の肌の経皮水分蒸散量の低下が認められた。

皮膚から水分が蒸発する量が低下、つまり肌バリアが強化し水分を逃さなくなった。

セラミド 肌の潤い改善効果

セラミドの肌の潤い改善効果

乾燥肌などの悩みや皮膚疾患などがない健常人45人(男性21人、女性24人、平均年齢34.9歳)を3群に振り分け、こんにゃく由来グルコシルセラミド0.6mg/日と、1.2mg/日を含むソフトカプセルを4週間毎日摂取させた。

摂取0週後、2週後、4週後に、頬部、上腕内側部、背部の経皮水分蒸散量、油分、酸性度について測定しました。

その結果、頬部では、1.2mg/日群で、2週後と4週後に経皮水分蒸散量が有意に低下。

背部では、0.6mg/日群と1.2mg/日群で、2週間後と4週後に経皮水分蒸散量が有意に低下した。

また、油分量や酸性度においてはすべての部位で摂取による変動はなかった。

アンケートの結果では、こんにゃく由来グルコシルセラミドの摂取により、「肌の潤い」や「かゆみ」で改善効果が観察された。

セラミド 肌の水分蒸発を防ぐ効果

セラミドの乾燥肌改善効果

乾燥などによる肌荒れを自覚している健常者173人を、こんにゃく由来グルコシルセラミドを配合したドリンクを1日に340mL(グルコシルセラミド1.8mg含有)群 86 名と、プラセボ飲料群87人に分け、12 週間継続摂取させた。

摂取0週後、4週後、8週後、12週後と、摂取終了 4 週後に経皮水分蒸散量を測定した。

セラミド含有ドリンク群は、肘部と足背部で、摂取4週後、8週後、12週後で経皮水分蒸散量が有意に低値を示した。

いずれの場合も摂取終了 4 週後には有意差はなくなった。

肌の水分蒸発を減らすことは乾燥しにくくなるので、結果として潤いのある肌になります。

セラミド 肌のかさつき改善効果

セラミドの肌のかさつき改善効果

経皮水分損失量が高い健常人83名を、こんにゃく由来グルコシルセラミド含有乳化液を配合したドリンクを1日に330mL(グルコシルセラミド1.8mg含有)群41人と、プラセボ飲料群42人に分け、12週間継続摂取させた。

摂取開始時、摂取開始4週後、8週後、12週後、および摂取終了4週後に、①角質水分量、②皮膚科専門医による皮膚状態の評価(乾燥状態・落屑・鱗屑状態・掻破痕)、③肌状態に関するアンケート調査を行った。

①セラミド含有ドリンク群では、摂取12週後の頬部角層水分量の低下がプラセボ群と比較して抑制傾向にあったが、上背部では有意差はなかった。

②セラミド含有ドリンク群では、顔上部の皮膚状態が摂取8週後、および摂取終了4週後の皮膚状態が、摂取開始時と比べて有意な改善が認められた。

セラミド含有ドリンク群の顔下部の肌状態は摂取8週後において、摂取開始時に対して有意な改善が認められた。

前腕内側、背中、下腿では群間比較で有意差は見られなかった。

③アンケート調査の群間比較において
肌のかさつき改善
肌のすべすべ感
肌のキメの状態
肌のつや
肌のハリの状態
洗顔後のツッパリ感

において有意な改善、もしくは改善傾向の実感が抽出された。

セラミド かゆみ減少効果

セラミドのかゆみ改善効果

肌の異常のない健常人100人を、こんにゃく由来グルコシルセラミド含有乳化液配合ドリンクを1日340mL(グルコシルセラミド1.8mg)群48人、プラセボ群52人に分け12週間継続摂取させた。

摂取開始 0週後、4週後、8週後、12週後、および摂取終了4週後に、頬と上腕の経皮水分蒸散量と、顔と腕のかゆみを評価した。

セラミド含有ドリンク群では、プラセボ群に対して8週目、12週目で有意に経皮水分蒸散量が減少した。4週目、12週目で有意に腕のかゆみも減少した。

顔、脚、前腕については有意な減少は見られなかった。

セラミド 肌荒れ改善効果

セラミドの肌荒れ改善効果

ビート由来グルコシルセラミドの効果について、乾燥皮膚のある女性並びにヒト表皮線維芽細胞を対象に、特に皮膚弾力性の観点から検証した。

軽度の皮膚乾燥感を自覚し、角質水分量の低下傾向のある女性35人(40.9±4.2歳)を対象にグルコシルセラミド含有ビート抽出物(グルコシルセラミドとして1日あたり0mg、0.6mg 、1.8mg摂取の3群)の8週間経口摂取の作用について二重盲検比較試験を行った。

自覚症状として「肌のくすみが気になる」、「シミが気になる」、「顔が脂っぽくべたつく」、「肌がカサカサざらつく」、「ハリがない」、「肌荒れが気になる」、「眼の下がむくむ」など肌症状スコアの有意な改善を認め、発汗量の改善が示唆された。

皮膚弾力性試験において弾力性指標が用量依存性に改善することが示された。

セラミド 副作用は報告されていない

セラミドの副作用

砂糖原料作物であるビート(てん菜)の繊維分には、グルコシルセラミドが比較的多く含まれる。

これをエタノール抽出して得られるグルコシルセラミド含有ビート抽出物をとりあげ、経口摂取した際の人における肌およびQOL(クオリティー・オブ・ライフ)に及ぼす影響について検討するため無作為化比較試験を行った。

また、皮膚の弾力性に関係する細胞外マトリックスたんぱく質や保湿に関係する天然保湿因子は、真皮に存在する皮膚線維芽細胞より産生される。

乾燥肌を自覚する35歳~50歳の女性50人を対象として、前腕部の皮膚における角質水分量を測定し、50人の中から水分値の低い35人を今回の試験対象とした。

これらを無作為に対照群(11人)、試験品低用量群(12人)、試験品高用量群(12人)の3群に分けた。

試験品であるビートセラミドは1カプセル(200mg)。

原料であるビートファイバーは、国内では15年以上食品素材(食物繊維)として販売実績があり、これまでに重篤な有害事象や副作用は報告されていない。

セラミド 9つの改善項目

セラミドの改善項目

日本健康栄養食品協会は、整腸効果が得られるビートファイバー最少摂取量は1日に5g以上、緩下作用に関する最大無作用量は1日に20gであるとして、特定保健用食品に関する専門委員会による評価を行っている。

依存性確認試験で、摂取量はビートセラミドとして対照群0mg/日、低用量群20mg/日(グルコシルセラミドとして0.6mg)、高用量群60mg/日(グルコシルセラミドとして1.8mg)であった。

この期間に3回の状態観察日を設定し、ビートセラミドの摂取方法は、1日2回、食事摂取後に各1カプセルを摂取した。

顔面皮膚の計測は、水分量・メラニン量・紅斑量について、右頬で測定した。

試験品ビートセラミド摂取後の変化量(4週後および8週後の平均)を対照群(プラセボ)、試験品低用量群(グルコシルセラミド0.6mg/日)、試験品高用量群(グルコシルセラミド1.8mg/日)の3群間で多重比較解析を行った。

肌症状のうち試験前後で有意改善した項目数は、対照群で6項目、試験品低用量群で5項目、試験高用量群で9項目であった。高用量群で肌の改善効果が多く認められた。

高用量群で改善した項目は「肌のくすみが気になる」、「シミが気になる」、「顔が脂っぽくべたつく」、「肌がカサカサざらつく」、「ハリがない」、「肌荒れが気になる」、「眼の下がむくむ」、「髪の毛が細くなった」、「爪につやがなく割れる」であった。

低用量群では「肌のたるみやむくみがある」、「目の小じわが気になる」に群間有意差を認めた。

右頬中央部における皮膚弾力性検査では、対照群に比べ高用量群において弾力性指標に有意な改善作用が認められた。これらの変化はセラミド摂取量と用量依存性を示した。

相関解析の結果では、弾力性指標の改善度は「眉毛が抜けて薄くなってきた」のスコア改善度と、弾力性指標の改善度は「肌のくすみが気になる」、「シミが気になる」「眉毛が抜けて薄くなってきた」のスコア改善度と有意な相関性を認めた。

試験期間中ならびに終了後において、試験品摂取に伴う有害事象は認められなかった。これにより本試験品の安全性が示唆された。

セラミド 皮膚繊維芽細胞の増殖効果

セラミドの肌の弾力性増加効果

ヒト皮膚線維芽細胞の増殖に対するビートセラミドの影響。

ビートセラミドの濃度が100μg/mlまでは増殖に影響を及ぼさなかったが、300μg/mlでは明らかな増殖抑制を認めた。

ビートセラミド100μg/mlの濃度までは細胞形態にアポトーシス像は認められなかった。

細胞をビートセラミドの存在下で24時間培養したところ、フィブロネクチン産生量は増加した。また、その増加はビートセラミドの添加濃度に依存的であった。

培地にビートセラミドを添加し、24時間培養したところ、フィブロネクチンmRNAの発現量がビートセラミドの濃度依存性に増加した。

ビートセラミドの経口摂取は皮膚自覚症状を改善し、皮膚弾力性試験では弾力性指標が用量依存的に改善することが示された。

ヒト皮膚線維芽細胞を用いた実験では、ビートセラミドがフィブロネクチン合成を促進することを確認した。

データ解析結果

セラミドの肌症状改善

本試験により得られた結果を総括すると、肌症状の改善皮膚弾力性が改善したことが挙げられる。

肌症状の有意改善した項目数が、用量依存的に増加し、試験高用量群で肌の改善効果が多く認められたことは、本試験品の肌への有効性を示唆する所見である。

改善項目には「肌がカサカサざらつく」と「ハリがない」が含まれた。

「肌がカサカサざらつく」の改善した理由については、今回皮膚の水分量の改善が認められず、明らかにしえなかった。

「ハリがない」の改善については、皮膚弾力性試験の結果によっても裏付けられている。

皮膚弾力性には細胞外マトリックス、コラーゲン線維など様々な要因が関与し、加齢に伴い健常な弾力性が失われていく。

1日のセラミド摂取量に比べ試験品由来のセラミドが少ないこと、全身のセラミド量に比べ試験品由来のセラミドが少ないことを考慮すると、試験品由来のセラミドが皮膚セラミド量に影響を及ぼす可能性は極めて低いと予想される。

従ってセラミドの作用は細胞内シグナルへの作用による可能性が高い。

フィブロネクチンは線維芽細胞より産生される細胞外マトリックス蛋白質の一種で、真皮の中に存在する膠原線維や弾力線維の間隙を埋める基質に含まれる。

フィブロネクチンは、コラーゲン、ヘパリンや種々の細胞と結合することができ、真皮の弾力性や形態維持、創傷治癒に重要な役割を担っている蛋白質である。

ビートセラミドは、線維芽細胞からのブィブロネクチンの産生を促進させることから、真皮が適正な構造を維持し、結果として皮膚の“ハリ”を保つことに役立つものと考えられる。

セラミドの体内動態について

セラミドの吸収

経口摂取されたセラミドの体内動態については、腸管吸収された後、皮膚、肝臓、脳へ移行すること、経口摂取後に体内で代謝変換されること、皮膚では、はじめ真皮内に分布し、その後真皮から上皮に移行することがマウスおよびラットを用いた動物実験で示されている。

一般的にヒトでは食事からのセラミド摂取量は約50~290mg/日とされる。

植物由来のグルコシルセラミドを経口摂取した場合、動物由来のもの(スフィンゴシンなど)に比べ小腸での吸収性は低いことが報告されている。

今回の高用量投与群でもグルコシルセラミド量は1.8 mgであり、1日摂取量の4%程度である。

またヒト皮膚の重量は3~4kgであり、セラミド2mgは皮膚全体の0.0001%未満に過ぎない。

おそらく代謝の過程で生じるスフィンゴイド塩基が細胞内のセカンドメッセンジャーとして細胞内シグナルを制御することで生理活性を発揮するものと考えられる。

植物由来セラミド経口摂取の成績

セラミドを食事から摂取

コメ、とうもろこし、こんにゃくなど植物由来セラミドを経口摂取した際の試験成績がいくつか報告されている。

乾燥肌傾向の33名を対象に行った二重盲検比較試験ではコメ由来セラミド(グルコシルセラミドとして1.2mg/日、6週間投与)経口摂取が水分量検査で水分量の有意な増加を認め、肌の滑らかさ、鱗屑およびきめの改善が認められた。

健常者23名を対象に行った二重盲検比較試験(プラセボ、グルコシルセラミドとして0.6mg/日、1.2mg/日の3群で比較、3週間投与)ではトウモロコシ由来セラミド経口摂取が角層の水分量の増大、表皮水分蒸散量の抑制がみられた。

頬のTEWLが高い者100名を対象に行った二重盲検比較試験ではこんにゃくセラミド経口摂取(グルコシルセラミドとして1.8mg/日、12週間投与)が頬経皮水分蒸散量の改善、角質水分量の改善を認めた。

健常男女16名を対象に行った二重盲検比較試験ではこんにゃくセラミド経口摂取(グルコシルセラミドとして1.2mg/日、8週間投与)が肌の潤いに関する自覚症状の改善とともに、左腕内側の皮膚経皮水分蒸散量が有意に低下したことが報告されている。

皮膚に乾燥傾向のある者60名を対象に行った二重盲検比較試験で酢酸バクテリア由来セラミド経口摂取(プラセボ、セラミドとして0.4mg/日, 0.8mg/日の3群で比較、8週間投与)が頬経皮水分蒸散量の改善角質水分量の改善を認めた。

セラミド 乾燥肌改善効果

セラミドの乾燥肌改善効果2

軽度の皮膚乾燥感のある女性36名(41.1±4.2歳)を対象にグルコシルセラミド含有ビート抽出物(以下、ビートセラミド)(グルコシルセラミドとして1日あたり0, 0.6, 1.8mg摂取の3群)の8週間経口摂取の作用について二重盲検比較試験を行った。

その結果、自覚症状として肌症状の改善が示唆され、皮膚弾力性試験において弾力性が用量依存性に改善することが示された。

ヒト皮膚線維芽細胞を用いた実験成績では、ビートセラミドがフィブロネクチン産生、フィブロネクチンmRNA発現を促進させた。

またビートセラミドのヒトにおける安全性が確認された。

セラミド アトピー性皮膚炎

セラミドのアトピー性皮膚炎への効果

角層中 CER は皮膚バリア機能に寄与している。アトピー性皮膚炎および乾癬などの患者角層中セラミド含量は健常人よりも少ないことが報告されている。

また、角層中セラミド含量は加齢や季節などの要因によっても変動することが知られている。

アトピー性皮膚炎患者へのセラミド含有クリームの経皮適用により、皮膚バリア機能の指標の一つである経表皮水分損失量は健常人と同等のレベルまで改善することが報告されていることから、角層中セラミド含量を制御することにより皮膚バリア機能の改善が可能であると考えられる。

セラミド 肌バリア機能改善

セラミドの皮膚バリア機能の改善効果

健康な成人の男女30名のボランティアを、10名ずつの3グループに分け、二重盲検法により、6週間、毎日カプセルを飲んでもらいました。

カプセルの中身は、1日あたりグルコシルセラミドとしてそれぞれ0.6mg及び1.2mgが入っているもの、プラセボとして、グルコシルセラミドの入っていないものの3種類です。

試験開始前とカプセル摂取2週、4週、6週間後に、各評価項目について機器測定を行いました。

角層の水分量には個人差があるため、それぞれ、初期値を100とした場合の増減率で比較したところ、プラセボ群では角層水分量に変化は見られませんでしたが、米由来グルコシルセラミド0.6mg摂取群及び1.2mg摂取群ともに、有意に水分量が増加していました。

プラセボでは経皮水分蒸散量に変化は見られませんでしたが、米由来グルコシルセラミド1.2mg摂取群で、肌のバリア機能を見る指標のひとつである経皮水分蒸散量が有意に抑制されました。

セラミド 皮膚保湿効果

健康なボランティア男女30名を、10名ずつの3グループに分けて、カプセルを6週間飲んでもらった試験です。

トウモロコシ由来のグルコシルセラミドを使い、飲んでもらったグルコシルセラミドの量が1日あたり2mgと10mgです。

角層の水分量には個人差があるため、それぞれ、初期値を100とした場合の増減率で比較したところ、プラセボ群では角層水分量に変化は見られませんでしたが、トウモロコシ由来グルコシルセラミド2mg摂取群及び10mg摂取群ともに有意に水分量が増加していました。

肌バリアの機能を見る指標のひとつである経皮水分蒸散量の変化ですが、プラセボ群では変化は見られませんでしたが、トウモロコシ由来グルコシルセラミドを摂取した群では、いずれも有意に経皮水分蒸散量が抑制されました。

トウモロコシ由来グルコシルセラミドが含まれない、プラセボカプセルを摂取した群では、変化が見られませんが、1日あたり2mg及び10mg摂取した群では、摂取前は平坦で不規則或いは不明瞭な皮膚の模様が、6週間摂取後には、皮膚の模様が明瞭になる、整うなど、改善されて、いわゆる肌のキメが整った状態になりました。

セラミドの優れた皮膚保湿効果

優れた皮膚保湿効果を持つセラミドはまさに、食べることで「美しく」なることができる食材、食品成分であり、健康食品へはもちろん、飲料や一般食品に至るまで、あらゆる食品への活用が期待できます。

セラミド 皮膚バリア効果

セラミドの皮膚バリア効果アトピー性皮膚炎

皮膚バリアは感染防御、体内からの水分損失の防止など、陸上生物に必須の役割を持ち、その異常はアトピー性皮膚炎や魚鱗癬などの皮膚疾患を引き起こします。

皮膚バリアの本体はセラミド、コレステロール、脂肪酸からなる脂質で、その中でも表皮に特異的に存在しているセラミド分子種アシルセラミドが最も重要です。

皮膚は外側の表皮と内側の真皮で構成されている。

表皮の最外層(角質層)はバリアを形成し、病原体やアレルゲンの進入を防止している。皮膚バリア機能が低下すると、アレルゲンが侵入しやすくなり、アトピー性皮膚炎が引き起こされます。

そのため、皮膚バリアの異常はアトピー性皮膚炎や魚鱗癬などの皮膚疾患を引き起こす。

角質層でバリアを形成しているのが脂質の多層構造体で、その脂質の中でも表皮にのみ存在し、バリア形成に特に重要な役割を持つのがアシルセラミドである。

研究成果を基に皮膚バリアを増強する方策が見つかれば、アトピー性皮膚炎や魚鱗癬などの皮膚疾患の新規治療薬の開発につながると期待されます。

セラミド 皮膚炎軽減効果

セラミドの皮膚炎軽減効果

真核生物の細胞膜構成成分であるスフィンゴ脂質は、動物性のスフィンゴミエリンと植物性のグルコシルセラミドが代表的である。

皮膚炎マウスに植物性のスフィンゴ脂質であるグルコシルセラミドを経口投与したところ、炎症が外見的にも組織学的にも軽減されたという。

この理由としては、炎症性サイトカインの生成が遺伝子レベルで抑制されたことによると説明されている。

また、セラミド合成酵素や角質細胞の接着や構造に関する遺伝子などの発現も調節を受けることが示されており、このことが皮膚のバリア機能を改善した一因と考えられている。

セラミド 腸炎症状緩和効果

セラミドの腸炎症状緩和効果

グリコシルセラミドを経口投与した場合には腸炎の症状が緩和されたと報告されている。動物性のスフィンゴ脂質であるスフィンゴミエリンを投与した場合には、逆効果で大腸炎を促進したという報告が多い。

グリコシルセラミドは米や麦などの穀類、大豆などの豆類、こんにゃくなどの根菜類、りんごなどの果実類など多様な植物中に多く含まれる。

動物性食品素材におけるスフィンゴミエリンの含量は、畜肉で25~40mg/100 g であり、鶏卵で 80~170mg/100 gである。

食事成分として摂取したスフィンゴミエリンやグリコシルセラミドは、消化
管内で加水分解された後に、上皮細胞に取り込まれると考えられている。

すなわち、小腸でスフィンゴミエリナーゼやグリコシルセラミダーゼの作用を受け、極性基が切断されてセラミドとなる。

植物由来のスフィンゴイド塩基の方が、動物由来のスフィンゴシンよりも吸収されにくいことも報告されている。

セラミド 抗炎症効果

セラミドの抗炎症効果

接触性皮膚炎のモデルとしては、マウスに薬剤を感作させ、炎症を誘発させたものが多い。

このようなモデルマウスにグリコシルセラミドを経口投与することで、皮膚のバリア機能に及ぼす影響を調べた研究がある。

接触性皮膚炎を誘発するまでの6日間の間5mgのトウモロコシ由来のグリコシルセラミドを毎日経口投与し、その後に薬剤を耳に塗布し皮膚炎を誘発したところ,誘発後6時間での耳炎症部の肥厚化が有為に軽減し,炎症部位への白血球の浸潤も軽減したことが報告されている

グリコシルセラミドの経口投与が炎症性サイトカインである腫瘍壊死因子の発現を抑制したことから、腫瘍壊死因子の低下が血管透過性を低下させ、炎症性細胞の浸潤を低下させた結果、症状が軽減したと説明された。

それ故、グリコシルセラミドの摂取による抗炎症効果が期待される。

炎症度合いを深めたマウスに大豆由来のグリコシルセラミドを100mg/マウス体重kg、の量で経日的に経口投与することにより炎症症状が有為に低下したことが報告されている。

グリコシルセラミド投与量を200mg/マウス体重kg、に増加させたところ、軽減効果が更に増加したことから、この範囲内では食事性グリコシルセラミドによる効果は用量依存的であると考えられる。

グリコシルセラミドの摂取は炎症性サイトカインの生成を抑制すると考えられる。

このことは、グリコシルセラミドの摂取は接触性皮膚炎のみならず、他のアレルギー疾患の緩和にも効果がある可能性を示唆している。

バリア機能の改善に寄与した可能性も考えられる。

すなわち、グリコシルセラミドの摂取は炎症性サイトカインの生成を制御するだけでなく、皮膚のバリア機能の改善も期待できる可能性がある。

セラミド 皮膚バリア機能向上効果

セラミドの皮膚バリア機能向上効果

ヘアレスマウスにマグネシウムを欠乏させた特殊飼料を給餌することでアトピー性皮膚炎を誘発させることができる。

ヘアレスマウスにマグネシウムを欠乏させた特殊飼料を10週間給餌することでアトピー性皮膚炎を誘発させ、飼料を通常食に切り替えて4週間飼育することで皮膚炎からの回復効果を調べた。

その結果、通常食飼料に0.1gのグリコシルセラミド(米ぬか及び胚芽由来)を混合して自由摂取させたところ、経皮水分蒸散量から見積もった回復時期が無添加の場合よりも早くなったことから、グリコシルセラミドの摂取が皮膚のバリア機能を向上させたと考察できる。

米ぬか由来のグリコシルセラミドをトウモロコシ由来のものに変更した場合でも経皮水分蒸散量の回復が観察された。

また、グリコシルセラミドをブタの脳由来のスフィンゴミエリナーゼに変更した場合でも、経皮水分蒸散量の低下が見られた。

皮膚組織におけるセラミド合成酵素の活性低下による表皮セラミド量の低下は、乾燥肌,アトピー性皮膚炎、乾癬等の皮膚病を引き起こすと報告されているので、食事性グリコシルセラミドによりセラミド合成を促進させることは、皮膚病の予防や治療に役立つと考えられる。

食品中のセラミド含有量

食品中のセラミド含有量

コメやトウモロコシ中に0.01~0.02%、およそ10tの中に約1kgのセラミドを含有。

美肌効果を訴求する機能性因子としては、コラーゲン、ヒアルロン酸が世間に認知されています。

表皮の構造を下記に示しますが、コラーゲンは真皮の構造体を形作り、ヒアルロン酸は水分を引き寄せて、構造蛋白質繊維の隙間を満たしています。

一方、セラミドは、表皮の更に最外層である角層の細胞間脂質の約5割を占めて、肌のバリア機能の維持、向上に関係が深いことが知られています。

皮膚の加齢変化とセラミド

皮膚の加齢変化とセラミド

加齢により皮膚は様々な構造変化を起こす。

表皮では角化細胞の分裂能低下、有棘細胞の減少、角質細胞間脂質(主としてセラミド)の減少を認める。

真皮では膠原線維の減少、線維束の細小化とともに、厚さが薄くなる。また弾力線維が減少し、正常な弾力性が消失する。細胞外基質(主としてヒアルロン酸)が減少し、皮膚に水分量が減少する。

皮膚付属器では発汗や皮脂の分泌が減少し、毛包が減少し毛髪が希薄化、白毛化する。

高齢者では一般に皮膚が乾燥する場合が多く、その程度は加齢と共に増悪する。自覚症状として、かゆみ、灼熱感、ヒリヒリする痛みやツッパリ感を訴えることもある。

高齢者の皮膚では形態学的に真皮や皮下組織が減少する。生理学的に皮脂分泌や汗腺機能が低下し、経皮水分蒸散量が増加する。

生化学的にはセラミドやアミノ酸量が低下する。

参考文献「食事性グルコシルセラミドによる
皮膚バリア機能の改善と大腸炎の緩和・抑制」

https://m-repo.lib.meiji.ac.jp/dspace/bitstream/10291/17936/1/nogakubuhokoku_65_4_83.pdf

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